不動産を売却した後、「もっと高く売れたはず」「こんな税金がかかるなんて知らなかった」「契約内容をしっかり確認すべきだった」と後悔する人は少なくありません。売却は大きなお金が動くイベントであり、一度取引が完了すると取り返しがつかないことも多いため、事前の準備と理解が非常に重要です。本記事では、不動産売却後に後悔しないために売主が必ず知っておくべきポイントを詳しく解説します。
1. 売却価格は「相場」と「複数査定」で決める
後悔で最も多いのは「安く売ってしまった」というパターンです。1社だけの査定で判断すると相場より低い売出し価格を設定してしまう危険があります。必ず複数の不動産会社から査定を取り、周辺の成約事例を含めて相場を把握しましょう。また、高すぎる価格設定も売れ残りにつながるため、「売り出し初期には反響が多い価格」を意識して設定することが重要です。
2. 売却後の税金を事前に把握する
売却後にかかる税金は意外と見落とされがちです。代表的なのは譲渡所得税(住民税含む)で、利益が出た場合には課税されます。さらに、所有期間によって税率が大きく異なり、5年以下の短期譲渡は税率が高くなります。また、特別控除が使える場合もあるため、事前に税金の計算をしておくことで「思ったより手元に残らない」という後悔を避けることができます。
3. 契約書と重要事項説明の内容を理解する
契約内容の理解不足はトラブルの元です。特に、契約不適合責任(瑕疵担保責任)の期間・範囲、設備の状態、境界問題の扱いなどは売却後に問題になりやすい部分です。曖昧なまま契約すると、引き渡し後に修繕を求められたり、思わぬ費用負担が発生する可能性があります。専門用語が多い書類ですが、納得できるまで必ず確認してください。
4. 売却に伴う諸費用を把握していないと後悔する
売却にかかる費用は仲介手数料だけではありません。抵当権抹消費用、司法書士費用、測量費、引越し費用、残置物処分費など、多くの“見えないコスト”が存在します。これらを事前にリスト化しておかないと、手元に残る金額が予定より大幅に少なくなり後悔するケースがあります。売却前に必要な費用を正確に見積もることが大切です。
5. 引き渡し準備を怠るとトラブルにつながる
売却後のトラブルは、引き渡し準備の不備が原因で起きることもあります。残置物が残っていたり、設備の故障を事前に伝えていなかったりすると、買主からクレームが入ることがあります。また、鍵の受け渡しや清掃の有無なども明確にしておかないと問題になりやすいため、契約書の内容に沿って引き渡し準備を丁寧に行うことが必要です。
6. 不動産会社の選び方が売却結果を左右する
売却後の満足度に大きく影響するのが「不動産会社選び」です。対応の丁寧さ、説明のわかりやすさ、査定額の根拠、販売戦略などは会社ごとに大きく異なります。信頼できる担当者でなければ売却が長引いたり、想定より安く売る羽目になったりします。比較検討し、レスポンスが早くコミュニケーションが取りやすい会社を選ぶことで後悔を避けられます。
7. まとめ:後悔しない売却には「準備」と「理解」が欠かせない
不動産売却後に後悔する多くの理由は、事前の準備不足や理解不足から生まれます。価格設定・税金・契約内容・諸費用・引き渡し準備など、知っておくべきポイントを押さえておけば、売却後の「こんなはずじゃなかった」を大幅に防ぐことができます。後悔なく売却を終えるためには、焦らずしっかり情報を集め、納得のいく判断を積み重ねることが重要です。
