31歳女性妹の結婚式で大反省&大号泣
私が人生において最も印象に残っているのは、妹の結婚式。
三姉妹の長女として育った私ですが、31歳を迎えた今でも独身。
4年前に、真ん中の妹が子供を授かると同時に結婚を決めました。
正直に言いましょう。
そのときの私の心情は、最悪でした。
姉妹の中で最初にウエディングドレスを着て、最初に両親を安心させ、最初に孫をみせ、最初に親孝行をするのは長女である私のはずだと子供の頃から信じ切っていたから。
今になってわかるのは、全ては「それをさせてくれなかった」という妹に対する恨みや嫉妬心のようなものばかりで心は埋め尽くされていたんです。
当然妹もそれを感じていたでしょう。
何なら家族も感じていたかもしれません。
ですが、それは妹の行動によって見事に払拭されました。
それこそが、結婚式と聞いてまず何より私が思い出すシーンです。
披露宴恒例、両親への手紙の前に、妹は「お姉ちゃんへ」と手紙を読み始めました。
私にスポットライトがあたり、驚きで不審な表情の私。
そこで妹は、泣きながら私への感謝を伝えてきました。
「自分の妊娠が分かったのは、東京に住む姉の家に居候していたときでした。当時は喜びより不安のほうが大きくうつむいていた私を、子供の命が一番大切なんだからと走って妊娠検査薬を買いに行ってくれたのはお姉ちゃんでした。自分の仕事を返上してまで、一緒に病院についてきてくれました。本当はいろいろ思うこともあるはずなのに、黙って晩ご飯をつくってくれました。この恩は一生忘れません」という内容でした。
本当はというと、嫌味の一つ二つ、いや三つ四つと妹にたたみかけるように言い続けた私。
「できちゃった結婚なんて恥ずかしいと思わないの?」と言い放った私。
それを全て隠し、号泣しながら私への感謝を伝える妹をみて、「母になる女は、もう私より大人なんだ」と実感した記憶があります。
そのとき、負けたな、と思ったし、姉だから妹だからという勝ち負けや競争じゃないんだと心の底からきちんと理解できました。
今ではもちろん大の仲良し。
いつも帰省の際は甥っ子と楽しく遊んでいます。
43歳女性無口な義父にスピーチを頼んだら、残念なことに
結婚して早15年ほどが過ぎました。
夫は2人兄弟の末っ子。
私たちが結婚した翌年に夫の義兄が結婚し、私はお嫁さんとして初めて夫側の親族の結婚式に出席することになったのですが。。
その時のとても印象的な出来事が記憶に強く残っています。
夫の父親はとても寡黙な人でした。
とはいっても、頑固一徹という感じではなく元気の良すぎるほどアクティブでおしゃべり好きな義母の横にただ静かに座っているという感じの人。
ほとんどしゃべっている様子を見ることはありませんでした。
隅の方でいつの間にやらたくさんお酒を飲み、お酒がかなりまわってきた頃にやっと話し出すのですが、酔っぱらっていることもあり意味が分からない、つじつまの合わないことを一人で話していることはよくありました。
そんな父親の性格を熟知している夫は、私たちの結婚披露宴では義父にスピーチは絶対にさせないようにしたいといい、式の後半部分でも花束贈呈のあとでも、義父のスピーチはなく特に滞りなく執り行われました。
そんな私たちの結婚式から1年後。
夫の兄が結婚式と披露宴を行うことになりました。
義兄の結婚披露宴も滞りなく進行し、終盤戦に入るころには義父は緊張もあいまってか、お酒が進みすぎたようで、顔も真っ赤。
完全に出来上がっている様子でした。
その状態で、披露宴も後半に司会進行の方から「新郎のお父様からお言葉をいただきたいと思います」と突然のフリが!よろよろと前に進み出た義父が話し始めたのが良いのですが、酔っぱらっているので何を言っているのかよくわからず、初めて新婦に会った時の印象の話をしだしたときには、「初めて見た時は、別にかわいい子がきたとは全然思わんかったけど」と言い放ったのでした。
瞬間、夫と私は凍り付き、他の親戚から「そんなことないよ!かわいいよ!」とフォローのヤジも飛び出す始末。
笑って流すという雰囲気でもなく微妙な空気を醸し出したままスピーチは終了したのでした。
当の本人は、お酒が進みすぎてスピーチの記憶もほとんどなく悪びれた様子もなし。
正直、自分の結婚式でなくて本当に良かったと思う瞬間でした。
日頃、話下手な人にスピーチをお願いする際は、くれぐれも事前によく打ち合わせをしておくことをおすすめしたいと思います。
そして、後半にスピーチをする予定があるかたにはお酒の飲み方にも気を付けてもらいたいものです。
26歳女結婚式でお決まりのアレをやらない
私は現在30代二児の母です。
学生の頃の友人の結婚式で印象的だったエピソードがあります。
その友人は普段からてきぱきとして、だれもから好かれる美人さんでした。
就職して何年か経ち、交際期間も3年ほどの理想的な結婚式でした。
夫婦それぞれに友人知人を招いてのごく普通の式でしたが、印象的だったのは、よくある両親への手紙の朗読が無かったことです。
それまでの結婚式には必ずといっていい程最後の方に花嫁さんが両親への思いをしたためた手紙を読み、涙を流し、感動するという場面がありました。
でもその友人の式にはそれはありませんでした。
文章が日が手というわけではないはずです。
今でもくれる年賀状にはびっしりと近況報告の文章が書かれていますから。
その代わり、小さいころから習っていたというピアノの演奏がありました。
彼女から両親へ向けてのピアノは、とても感慨深かったです。
真っ赤なドレスにピアノが映える!私にもあんな特技があったらよかったなぁとおもった瞬間でした。
実際私は自分の結婚式でやはり両親への手紙を書きました。
でも、どうしても感情を伝える事は苦手で、面白くもなんともない文章を読み上げ、涙するわけでもありませんでした。
本当は手紙を書くのにも、それをみんなの前で披露する事にも抵抗大あり。
でもプランナーさんは絶対必要の一点張り。
なんでこんなことしなくちゃいけないのと思いながら無理やり文章を書いた記憶があります。
ですから、彼女の結婚式はうらやましくもあり、心に残っています。
きっと彼女も人前で両親への手紙を読むことへの抵抗感があったんじゃないかなと思います。
実際私は手紙の出来栄えにあんまり満足できませんでした。
これから結婚式を挙げる人も、自分なりの感謝の気持ちの示し方ってあると思うので、苦手だとか、やりたくないとかいうものは無理にやらなくていいと思います。
その方が自分の思い描く理想の結婚式を挙げられて、思い出に残るものになるんじゃないかと思います。