33歳男忘れられない結婚式
私は今年で33歳になる会社員です。
このくらいの年齢になると、友人たちのおおよそ半分くらいは結婚しており、結婚式の出席もこれまでの人生の中で、それなりに経験してまいりました。
今回は、その中で特に私の印象に残った結婚式のエピソードをご紹介いたします。
確か私が25歳くらいのとき、中学校~高校まで同じクラスだったクラスメイトの男性(以後Aくん)が、結婚式を開催いたしました。
妻は同い年で、職場で知り合ったといいます。
Aくんは成績優秀でスポーツも万能。
いわゆる優等生タイプでかなりクールな性格の友人でした。
そんな彼の結婚式の進行は順調に進み、最後はおなじみの新婦から両親に向けてのお手紙。
それを新婦が読み終えるとAくんは「私からも手紙があります。両親へ向けてです」と切り出しました。
数ある結婚式の中でも、新郎から両親へ宛てる手紙というのは珍しいのではないでしょうか。
その手紙を読んでいく中でAくんは「生んでくれてありがとう、これから新婦のことを必ず一生幸せにしてみせる、本当に両親のことを誰よりも尊敬しており、愛している」と時折声を詰まらせて涙ぐみ、なかば絶叫のような形で熱弁しておりました。
私が知っているクールでかっこいいAくんの姿はそこにはありませんでした。
オーディエンスもみんなその意外な姿に圧倒され、スピーチの内容もたいへん素晴らしいものだったため、涙ぐんでおりました。
結婚式とは、新婦だけではなく新郎にとっても一生に一度の大きな晴れ舞台。
私も実は今年の冬に地元の新潟で結婚式を行うのですが、その際には彼のように両親に向けた手紙を必ず読み上げたいと思います。
泣いてしまいそうですが。
こんなときくらいにしか両親へのメッセージというのは照れくさくて言えませんものね。
これを見てくださっているみなさんも、結婚式だけにはとどまらず、大切な人が生きているうちに、一度感謝の言葉を述べてみてはいかがでしょうか。
28歳男、旧知の友人に結婚式で撮影を頼まれ激しく後悔
どうも自分は、28歳の男性ライターです。
結婚式といえばハレの場、新郎新婦や参加した人にも特別なイベントだと言えますね。
しかし、自分はその中でも少し変わった結婚式の経験を持っています。
それは、結婚式に呼ばれた側なのに、結婚式映像の撮影係をしていた事です。
経緯は2019年夏の結婚式数カ月前に遡ります。
自分は過去に大学で自主映画サークルに入っており、毎日映画撮影に明け暮れていました。
その趣味は大学卒業後も続いており、本格的なカメラを社会人となった後に購入し、休日には短編映像を取っていたりもする程です。
そんな折、母親から幼稚園時代から友人の結婚式に招待されたという知らせが入ったのです。
そして、さらに付け加えられたのが、なんと、その結婚式の様子を撮影して欲しいとの事でした。
理由は旧知の仲である自分が映画を撮影している事を新郎が聞いていた為に、ぜひ自分に結婚式の様子を撮って欲しいと頼んでいた為です。
当時の自分はその話を聞いて、意気揚々と「良し!やろう」と返事をしました。
しかし、実際に結婚式で撮影をすると、その大変さがわかってきたのです。
まずは、常に新郎新婦の様子をカメラに映す為に、広い結婚式場内を走り回る必要がありました。
新郎新婦は重たいドレスや着慣れていないタキシードで様々な場所を行き来します。
そして、撮影者である自分も重いカメラを持ちながら移動し、その様子を撮影する必要があったのです。
少し休憩しようと自分の席に戻って、食事を取ろうとすると、すぐにまた撮影すべき新郎新婦の見せ場がやってきます。
式場内はクーラーで冷えていましたが、自分は汗だくになりながら会場内を走り回って撮影を続けました。
そして、自分は参加者にも関わらず、他の人からはまるで、式場のスタッフかの様に思われている節があったのです。
新郎に親しげに声をかけながら撮影をしていると、「何だこいつ」とでも言う様な目線が他の参加者から向けられもしました。
結婚式が終わり、実家に帰ると、自分は疲れ切っていたのか、スーツのまま寝てしまっていました。
それ以後は、いくら旧知の仲の友人に頼まれても結婚式の撮影はしないで、普通に式に参加する事を心に決める様になったのは、言うまでもありません。
37歳女復讐を遂げた友人の結婚式
千葉県在住の37歳の女性です。
これは、私が友人の結婚式に参列した時の話です。
彼女は、幼い頃、親に虐待を受けて育ったそうです。
祖父母の家や、親戚の家、施設に入った期間もあると聞いたことがありましたが、彼氏(現在の夫)もすごく優しい人で、そんな家庭で育ったので、結婚願望もなかったようですし、子供を持つことへの不安などもあり、彼氏がいても全く結婚は意識していなかったそうですが、彼氏にプロポーズされ、自分の境遇を話して、それでも結婚をしていくと決めて結婚をすることに。
彼氏の実家が古くからある農家らしく、結婚式は絶対やるということで、友人も渋々了承し、することに。
親も勿論呼ばないといけない。
大人になってからほとんど連絡を取っていなかったのですが、連絡を取り、式に参列してもらうことに。
親御さんは、子供を虐待するような人達には見えない、外面がいい感じの方で、私にも丁寧に挨拶してくれました。
虐待していたことを知っている人は、預けられた祖父母と親戚だけだったようです。
結婚式も終盤、娘から親への手紙の時に、事件は起こりました。
結婚式で一番感動するのは、この娘から親への手紙の場面ですが、友人の結婚式では、そこは修羅場になってしまったのです。
育ててくれた祖父母や親戚への感謝を述べている当たりで、私もこの流れは?という気持ちだったのですが、その後、自分がどう育ったのか、親から虐待されてきたのかなどを、涙ながらにして読み上げたのです。
隣に並んだ友人の両親は、どんどん下を向くばかり。
それでも彼女はやめず、読み終えました。
参列者も、終わった後、拍手をしていいものか、どうなのか、分からず、沈黙。
両親は、手紙を読み終えるとすぐに、席に戻りましたが、勿論、参列者からの目はただならぬものでした。
よくこの手紙を新郎が許したなと思ったのですが、最後に新郎の父からの挨拶で「自分の娘のように大事にしていきたい。
これまでの過去を忘れるくらい愛情を注いでいける家族になります」と言ったときに、全て話て、新郎側も納得したのだなと思い、そこで拍手喝采になりました。
虐待されてきた復讐を自分が主役の結婚式でやった友人。
その後、彼女に会うと、私達に謝罪してきましたけど、全然謝罪するような事ではないなと思いました。
結婚式って、新婦が主役。
そこで、何が起きても、彼女が後悔しない選択なら、参列する人はそれを受け入れるのだなと思いました。
それから、親は彼女へ連絡することもなく、親戚からも責められ続けたと聞きました。
幸せになるために、彼女にとってはそれが区切りだったんだなと思いましたけど、結婚式での修羅場は初めての経験でびっくりしました。